桜田門を通って
皇居の桜田門のそばを通った。
桜田門外の変、井伊直弼が暗殺された場所、学校で習った。その時は、ふーん、って何となく覚えてるだけだった。
そこから何十年か経過し、
数年前に、滋賀県の国宝彦根城を訪れ、そこが、桜田門外の変の、井伊直弼が城主だった。
江戸が始まる頃は、滋賀県彦根は、東と西が対峙する最前線で、西側を監視する為の要衝の地、
江戸城徳川家康側の重要な家臣(井伊家)を配置していた事も、私はその時初めて知った。
江戸幕府を支え続けた大名、井伊家。
その当主、井伊直弼の終焉の地が、
江戸幕府の終焉という、時代の転換期を象徴している門だったのかー、
と、お勉強不足の私は何十年か経ってからようやく、桜田門の歴史に思いを馳せる事になった。
桜田門は何も変わってない、私のアンテナがちょっと広がっただけだ。アンテナを広げて、視点を増やせたら、ちょっと世界が広がってちょっと楽しい。
おもしろくなきこともおもしろく、
今日も世界は広がっていく。