
アメリカ人の著者エリン・メイヤー氏が書いた『The Culture Map』という、
異文化理解力についてまとめた本を読んだら、
これまで「空気で理解していて、わざわざ言葉にするほどでもない」と思っていた
日本の特徴が、とても的確に言葉で説明されていて驚きました。
さらに他国との比較もあり、より一層「なるほど」と
腑に落ちる感覚がありました。
たとえば、著者は「良い会議とは何か?」というテーマで、
3つの考え方を紹介しています。
A)「良い会議とは、会議の中で決定が行われるもの」
B)「良い会議とは、さまざまな意見を出し合い、話し合えるもの」
C)「良い会議とは、事前に決まっている内容に正式な了承を与えるもの」
この質問に対して、アメリカでは多くの人が最初の選択肢A選び、
フランスの人たちは主にB、
そして日本ではCを選ぶ人が特に多かったそうです。
まさに日本の会議文化そのものだなあと感じます。
日本の職場では、会議は「すでに方向性が固まっている内容を確認する場」として
使われることが多いです。
そのため、違う意見がある場合は、会議中に発言するより、
会議前に個別でそっと共有するほうがスムーズだったりします。
大勢の前で
新しいアイデアを出すことでさえ、
「場の空気を乱す」とか「流れを変えてしまう挑戦」と
見られることがあります。
だからこそ、日本では正式な会議の前に、個別の雑談や、少人数の非公式な打ち合わせで意見交換をしておく文化が根づいている(根回し、の説明も本にありました)
のだと思います。
こうして言語化してもらうと、普段なんとなく感じていた “日本らしさ” がよりクリアに見えてきて、とても興味深いです。