Summervacationのブログ

今日も世界は広がっていく

『The Culture Map』(著)エリン・メイヤー ②

エリン・メイヤー氏のようなアメリカ人女性の視点から、

日本やアジアの文化に根づく企業文化について、

 

ヒエラルキーの相互責任」という客観的で分析的な言葉で説明されると、

 

「自分が当たり前だと思っていたことが、実は哲学として存在していたんだ」という発見につながりました。

 

例えば、日本語の「上司」「先輩」に含まれる“暗黙の意味”


日本語の「上司」や「先輩」という言葉には、

単なる役職や年次の上下以上のニュアンスがあります。

そこには、孔子の「仁」や「徳」、そして父母的なリーダーシップに通じる、


・面倒を見る責任
・導く責任(メンター的役割)
・部下を守る責任


といった意味が無言の前提として含まれています。

 

だからこそ日本の職場では、ただ業務を指示するだけでは「上司らしさ」が足りない

と感じられ、また、

部下が礼儀や遠慮をもって上司に接するのも自然なことで、

会議含めて反論しずらい雰囲気になります。

 


学校で儒教を深く学ぶわけではなく、

私自身は大昔に孔子という人が儒教を広めたらしい、位の知識しかないのに、

 

学校や職場文化や上下関係、礼儀作法には孔子の思想が色濃く残っています。

 

何より興味深いのは、アメリカ人の著者がそれを客観的に整理し、

「アジアのリーダーシップとは何か」を言語化し、

西洋と比較することで歴史の大きな流れが浮かび上がることです。

 

テキストメッセージやビデオ通話で世界中がつながる現代であっても、

数千年前の思想や出来事が、今なお私たちの価値観や行動の根底に影響を与え続けている——

 

その事実がとても面白いと感じます。日本の文化の根を外から眺めることができ、

一気に視野が広がりました。