
かつて働いていた輸入商社では、米国や欧州など海外メーカー製品を
「日本で売ること」が仕事でした。
そこで本当に求められていたのは 「日本で価値を生み、売上につなげる力」 であって、必ずしも流暢な英語ではなかったです。
実際のところ、海外メーカーから厚い信頼を得ていたのは、
帰国子女のような英語ペラペラの人ではなく、
日本市場を理解し、日本のお客さんに刺さる形で提案し、信頼関係を築ける営業マン でした。
正直に言えば──
英語がペラペラでも、海外製品を日本のお客さんに売り込めないなら、
海外メーカーの信頼を築けない。
海外メーカーの信頼を勝ち取っていたのは、
空気を読むのが上手で、必ず根回しをして、
日本的な組織で立ち回る、日本的なスキルが高い人
その力こそが、時に英語力以上に必要だったりします。
ある営業マンは日本で高額の商談をまとめ上げ、アメリカのメーカーに招待され、
スタンディングオベーションで迎えられたという。
求められたのは“流暢な英語”ではなく、「日本で価値を生む力」。
英語の習得には大きな労力がいるし、
努力してもバイリンガルと言えるほどには程遠い。
しかも現場では、英語以外のスキルの方が案外評価されたりします。
翻訳するだけなら、AIが活躍してくれます。
そのうち会議だって、AIが同時通訳してくれそう。
それなのに、なぜ私は、時間を割いて英語を学び続けるのだろう?
その明確な答えは、まだ見つけていないのですが、
今のところ、ひとつ言えるのは──
学ぶことそのものが、単純に楽しいから。





